「きのう何食べた?」がくれる優しさ
ちょっと前に放送していた「きのう何食べた?」というドラマ。
漫画が大人気だった事もあって、
ドラマもかなり話題になり、結構評判がよかったそうです。
私が住んでいる地域では放送エリアに含まれていなかったので見られず…
最近、オンデマンドサービスで全話配信されていたので
休みの日に一気見しちゃいました。
原作の漫画は連載時から大好きで、連載を追っかけていた時期もありましたし
今はコミックスを買って読んでいます。
もともと、よしながふみさんが好きなのですが、
特に彼女が描く「料理」が大好きなんです。
とてもとても美味しそうに描いていらっしゃって…
ほんとにお腹空くんですよ…
「愛がなくても喰ってゆけます。」は空腹時に読んじゃダメ。笑
タッキー主演でドラマにもなった「西洋骨董洋菓子店」も
ケーキ食べたくなるし…
「愛がなくても〜」で語っておられますが、
本当に食べ物というか、食に対して貪欲でらっしゃるんだと思います。
だからこそ、その愛が紙面に溢れているんだと思う。
「きのう何食べた?」も、主人公のシロさんが
日々料理を作っているだけの様に見えますが、
そこにある「波風が立たない事の幸せ」だったり
「誰かと囲む食卓の良さ」みたいなものが、
ふんわりと優しく、ご飯と共に描かれているのが魅力的です。
まさに漫画から飛び出してきたかの様な雰囲気でびっくり。
内野さんは特に、強面バリバリ男っぽいイメージが強かったので
さすが名優、何の違和感もなくケンジになっていて嬉しかったです。
西島さんは、相変わらず棒だけど(笑)
そのそっけなさというか、ポーカーフェイスっぽさが
シロさんというキャラクターにうまくはまってる感じがしました。
実写だと、漫画とはまた違う優しさというか、
伝わってくるものが微妙に違う気がします。
漫画は自分のペースで読めるから、色々想像したりするけれど
映像になったら、ある程度の正解を提示されるから
ついつい思考停止になりがちですが、
これは漫画の雰囲気も殺さず、かといって説明不足でもなく、
「誰かの日常」をきちんと描く事に徹していた様な気がします。
そんなドラマを見ていたら、我慢できなくなって
昨日の晩ごはんは、サッポロ一番味噌ラーメンでした。笑