KUBO クボ 二本の弦の秘密
Kubo and the Two Strings
2016年 アメリカ
監督:トラビス・ナイト
出演:アート・パーキンソン、シャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー、ルーニー・マーラ、レイフ・ファインズ、他
公開当時から、見よう見ようと思って随分時間が経ってしまいました。
もっと早く見れば良かった…!
舞台はなんと日本。
魔法の三味線と折り紙の力を持った少年クボが、
自分を狙う一族の長との戦いに挑む…というのがざっくりしたストーリー。
途中、桃太郎よろしく、サルとクワガタが仲間になったり、
やったら怖い能面の叔母が襲ってきたりする訳です。
ストップモーションアニメって、私大好きなんですけど、
やっぱり見るたびに思うのが、その制作時間。
クオリティが上がり、動きが滑らかになればなるほど、
強烈な時間がかかっている訳で…
そういう意味では、この映画は冒頭から見ているだけでゾッとしました。
どれだけ時間をかけたのか、というのはネットにも掲載されておりまして、
こんな感じだそうです。
- 総制作期間:94週
- 総作業時間:1,149,015時間
- 1週間で制作される尺の平均:3.31秒
- 総コマ数:133,096コマ
- クボの人形の数:30体
- クボの表情の数:4,800万通り
- サルの表情の数 :3,000万通り
- 一つのカットで使われた顔の最大個数:408個
- 使われた綿棒の総数:177,187本
- 巨大骸骨の身長:4.9メートル(ストップモーションアニメ史上最大らしい!)
- 折り紙でできた小さなハンゾーの大きさ:5センチ(ライカ作品中で最小)
- 落ち葉の船に使われたカラーペーパーの数:250,000枚
- 落ち葉の船のシーンの撮影期間 :19ヶ月
- 骸骨の大広間で使われた1枚のタイルに色をつけるのにかかった時間:75分
(総タイル数380枚)
数字にしてもピンと来ない…という方は、メイキングをどうぞ。
『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』スタジオライカ メイキング映像特別公開!
あ〜見ているだけで目眩が…笑
それだけ時間をかけたのが納得の動きで、
正直ほんとにストップモーションか…?と思うくらいスムースで滑らか。
前述した落ち葉の船のシーンなんて、湖の上なので結構ずっと動いている訳ですよ。
それ、毎回1つ1つ調節していると思うと…
ストーリーとしても、比較的分かりやすくて、
日本人は特に馴染みのある景色も相まって入り込みやすかったです。
親子愛、勇気、勧善懲悪で終わらない人の優しさ、
なんだかほっこりする様な、少し寂しくなる様な物語でした。
103分という短さもちょうど良かったですね。
If you must blink, do it now.
(瞬きするなら、今のうちだ)
というセリフが何度か登場しますが、映画そのものに対しても言える言葉で
とても印象的かつ、カッコ良かったです。
ほんとに、ちょっと目を話した隙にがらりとシーンや動きが変わっているので
見ていてずっとワクワクできました。
クボ役のアラン・パーキンソンは全く存じ上げないんですが、
ちょっと寂しげな、でも勇気のあるクボ少年によく似合っていて、素敵でした。

サルを演じたのは、シャーリーズ・セロン。

妙に色っぽいサルでしたが、強気な感じがかっこよかった…
優しいんですよねえ、サル。
クワガタはマシュー・マコノヒー。

この人、声に特徴がありすぎて完全のマコノヒーでしたけど、良いの?笑
でもちょっと軽くて、おちゃらけた感じにはぴったりだったかも。
闇の姉妹には、ルーニー・マーラ。

この人、私の中では怪しい感じのイメージがすっかりついていますが…
やっぱり似合う!
月の帝はレイフ・ファインズ。

名前を言ってはいけないあの人かな?笑
貫禄というか、重厚感がありますね…
他にも日系俳優がたくさん参加していて、また嬉しいポイント。
監督含む制作陣が「日本」に対して愛を持って、
丁寧に丁寧に作ろうとしてくれていた感じがします。
日本人としては有難い限りですよねえ…
そして、エンドロールが大変良かった…!
ビートルズの「While My Guiter Gently Weeps」をカバーしていて
またこの曲が、劇中の雰囲気によく合っているんです。
映像も、劇中のストップモーションとは違い
アニメーションで劇中の良いシーンをええ感じにまとめてくれているのが
見ていて楽しい!
キャストの名前の出し方も好みです。
後半には、劇中に登場する大髑髏の制作シーンが写るんですが。
これがまたすごい…
でかすぎて、機械で動かしてるもんな…半端ないわ…
いやあ、ほんとに良い映画を見た!
吹き替え版も評判が良いので、今度見てみようかと思います。
