ザ・マジックアワー
The Magic Hour
2008年 日本
監督：三谷幸喜
出演：佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか、西田敏行、小日向文世、他
三谷幸喜監督曰く、「やっと納得がいくコメディができた」と
評価しているらしいこの作品。
映画好きにはたまらない小ネタなどもあり、楽しい映画です。
前作「THE有頂天ホテル」と同様、
色んな人が思わぬところでつながっていってしまい
ドッタバタするという流れ。
「THE有頂天ホテル」よりは、明確に人同士がつながっていく感じはあるかな？
ハッタリをかます妻夫木聡さん演じる備後さん、胡散臭くて良い！
佐藤浩市さんの売れない俳優感も良かった。
でも一生懸命で、仕事には誇りを持っている。
熱い俳優さんなんだろうなあ、とうまく表現されています。
だからこそ、備後の胡散臭い話にも乗っかっちゃったんでしょう。
そして、愚痴をこぼす山本耕史さん演じる助監督、
文句ばっかりいう大物俳優などなど
「あー！いるいる！」って感じで愉快でした。
市川崑監督がちょこっと出演しているのも、映画ファンには嬉しいサプライズ。
（「黒い１０１人の女」と撮っている様子。多いわ。笑）
深津絵里さんは、相変わらずの美しさ…
出演する作品によって、ガラリと雰囲気が違うけど
毎回やっぱり美しい…
（「桜の森の満開の下」の時はめっちゃ怖かったです）
あとはラスト、映画現場のスタッフ達が
佐藤浩市演じる村田を助けに来てくれるところ…！
愛されている俳優なんだなあ、と感じるとともに
現場の底力！みたいな、プロがタッグ組んで一芝居打つ展開が良かった！
古き良き、映画が一番元気だった頃の雰囲気がありますよねえ。
浅野和之さんは、今回良い役でしたね。
「ベッジ・パードン」の時もそうでしたが、三谷監督は浅野さんの事好きだなあ。
