マスカレード・ホテル
2019年 日本
監督:鈴木雅之
出演:木村拓哉、長澤まさみ、他
とまあ、鳴り物入りで公開された映画だったんですけども、
おやおや?という感じの結果。
私の様に、いっぱいキャストが出ていてすごーい!と
ミーハー心がある方は楽しめるのではないでしょうか…
ある連続殺人事件の予告が、高級ホテルに指定された事から、
刑事がホテルのスタッフになり、潜入捜査する事に。
刑事・新田(木村拓哉)と、フロントクラーク・山岸(長澤まさみ)が
メインとなって、
ホテルの様々な事件をこなしつつ、殺人事件の犯人を探す…という。
正直、劇場映画レベルか?と疑いたくなる様な残念な仕上がり…
私はテレビで見たからまだ許せたけれど、
劇場で見ていたらもうちょっと怒っていたかも…
2時間スペシャルドラマって感じでした。
そもそも、尺も133分も必要だったのかも疑問。
カットできるエピソードたくさんあったと思うんですけどねえ。
原作は未読なので、どれくらい忠実なのか分かりませんが、
生瀬勝久さんのエピソードは必要でした?
別に、新田の成長ストーリーはいらなくないですか。
濱田岳さんもあれだけかい…と拍子抜け。
ただ、この2人を含め、豪華キャストなのはやっぱり楽しい。
やっぱり美しくて見ていられるし、
菜々緒さん、前田敦子さん、石川恋さん、きれいな女優さんもいっぱい。
宇梶剛士さん、高嶋政宏さん、笹野高史さんも魅力的なキャラクターでした。
(ほんとちょっとでしたけど…)
個人的には、警察側に梶原善さんがいたのが嬉しかったー!
しかも割としっかり目に登場シーンもあったし。
好きなんですよ、善さん。
あと、やっぱり安定の松たか子さん。
キレッキレでしたねえ〜
大好き。見た目といい、あの冷たい感じといい、
かと思えば感情的な演技もばっちりできる。
最高!
木村拓哉さんとの絡みは、HEROを思い出すタッグでちょっとにんまり。
(そういえば、監督も「HERO」の方ですね)
長澤まさみさんは、舞台「キャバレー」あたりから気になっていて、
「メタルマクベス disc3」ですっかり恋に落ちました…
あんなに美しくて、スタイルも良くて、かっこいい女性だと思っていなくて!
今回も、芯の通ったキリッとしたキャラクターで似合っていました。
木村拓哉さんは、SMAP解散から随分雰囲気が変わった様に思います。
「何をやってもキムタク」である事には変わりないと思うけど、
ちょっと汚れ役やお茶目な演出もする様になっているというか。
トム・クルーズみを感じます。笑
あと、短髪が強烈に似合っていて素敵でした。
山岸とのやりとりで「はいはい、オキャクサマ」という件が何回かありますが、
木村拓哉さんは、ああいう演技がうまいですよね。
そのまんまというか、素というか。
あれって、やろうと思っても意外とできないんですよ。
なので、ラストシーンのストローがくわえられないところとか、
演技だとしたらすごいなあ…と思ったり。
(単純にミスでも、カットしなかったスタッフも続行したキムタクもすごい)
と、まあ、キャストばっかり褒めましたが
ほんとにそれしか褒めるところがなくって…
ストーリーに関しては、ひたすらに風呂敷を広げるだけ広げて、
核心に迫っていく感じがないので、とても退屈。
楽しいのは最初だけですねえ…
しかも、オチも結構分かりやすいというか。
そんだけひっぱって、こんだけのオチかい!みたいな。
もっとスマートにできたと思うんですけどねえ。
あと、ホテルマン的な事を突っ込むのなら、
そりゃあもう、ありえない事だらけですけど、これは映画なので。
突っ込むのは野暮なので、あまり深くは追求しません。
(あんな綺麗なバックヤードないよ!と言いたいけど。笑)
医療モノでも、実際の医療現場とはかけ離れた描かれ方ですし。
気が向いたら、原作も読んでみようかな…と思っています。