トレインスポッティング
Trainspotting
1996年 イギリス
監督:ダニー・ボイル
出演:ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ケビン・マクキッド、ロバート・カーライル、他
久しぶりに見ると、しんどい映画でした…
トレインスポッティングといえば、このポスター。
超はやりましたよね!
よくヴィレッジヴァンガードに売ってた。笑
不遇の時代だったイギリス・エディンバラで
ヘロイン中毒の若者達が、なんやかんやメチャクチャやる、という話です。
私は、イギリスの田舎に数年留学した経験がありまして、
この映画の舞台になったエディンバラにも遊びに行った事があります。
ただ時代がやっぱり違いすぎるというか、こんなんじゃなかった。
歴史や政治方面には明るくないので、はっきりとは分かりませんが、
イギリス人は激動の90年代、漠然とした不安があったんじゃないかなあと思う。
今の日本でさえ不安なんだから、
もっと激動だったイギリスは大変だったんじゃないかなあと想像。
そんな不安から現実逃避しようと思ったら、
手っ取り早いのが彼らにとって、ドラッグだったって事なんでしょう。
でもドラッグに溺れている自分も不安。
それが、冒頭に始まり、劇中に何度も出てくる
レントン(ユアン・マクレガー)のモノローグなんではないかなと思いました。
もっと真剣に考えれば、この映画は色々考察が出来るんだと思うんですが、
きっと「ドラッグまみれのダメな若者達がダメになっていく」
という解釈で良い様な気がします。
レントンも、爽やかな顔で歩いてましたけど、
友達から大金パクってますからね。ダメだよ。笑
しかし、初めて見た高校生の頃と、三十路過ぎた今では、
この映画も感じ方が随分違います。
高校生の頃は、もっと気持ち悪さだったり、ベグビーの乱暴さだったり、
そういう直接的なものに嫌悪感というか、
「ゲーッ」って感じでしたが
今見ると、「人が堕ちるとはこういう事か…」みたいな気持ちになる。
ドラッグが題材になった映画だと、
「レクイエム・フォー・ドリーム」の方が好き。
割と絶望的な空気感で、堕ちていく姿がより痛々しい印象です。
続編のT2はまだ見ていません。
同キャストで本当に20年後を描くっていうのは魅力的ですが、
1が結構しんどいし、覚悟して見なくちゃなあ…と思っています。
Choose life, choose a job!