バッド・ジーニアス 危険な天才たち
2017年 タイ
監督:ナウタット・プーンピリヤ
出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、チャーノン・サンティナトーンクン、ティーラドン・スパパンピンヨー、イッサヤー・ホースワン、他
すごいもんを見た…
進学校に奨学金を得て入学した秀才女子高生が、悪いコ達と結託して
大規模カンニング計画を企てるというお話。
カンニング「する」側ではなく「させる」側にフォーカスが当たっているのが面白い。
モチーフになっているのは、中国で起きた集団カンニング事件。
中国・韓国なんかのアジア圏では、入学試験は生きるか死ぬかの大事な局面だそうで。
日本とはちょっと熱量が違いますね。
裏口入学だけじゃない!?「空前絶後のカンニング犯」不正入試と学歴社会の歪み - FNN.jpプライムオンライン
日本でもこんなのがありましたね。
当時、京都大学に在籍する知人が多かったので、
ちょっと他人事ではない空気になったのを覚えています。
映画はというと、学生のカンニングからは想像がつかないほど
本気でドキドキさせてくれます。
画的なことでいうと、汗の使い方がうまかった。
主人公のリンが必死に問題を解くシーン、額に汗が流れる描写は印象的でした。
かなりキリッとした顔のリン役のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンですが、
とにかく綺麗!
意外にも表情がコロコロ変わる感じも良い。
これがデビュー作だそうです…すご。
グレース役のイッサヤー・ホースワン、
パック役のティーラドン・スパパンピヨーもチャラくてよかった。
パックなんて超ダメ息子じゃないですか!
新車乗って、短パンで歩いてるシーンは笑いました。
グレースはかわいかったですね。
あの笑顔でにっこりされたら、そりゃ女同士でもポッとなる。
自覚ないところが、悪い女ですけどねえ。
空港のお出迎えシーンは、張り倒したくなるウザさ!(褒めてます)
一番かわいそうで、見ていて辛かったバンク役のチャーノン・サンティナトーンクン。
ラストは辛かったですね…
バンク…どっかで立ち直っていてほしい…
焦り方の演技や、瞳孔が開いていく感じの演技も見事で、
とても引き込まれました。
ジャケット類は、日本版も素敵でしたが、海外版も素敵。
色々パターンがある様です。
どっちもかっこいい。リン、素敵だわ〜!
割と本気で手に汗握る展開になるので、
学生のカンニングと侮らずに、ぜひ見てみてください。
eiga.comに監督のインタビューが載っていました。