アンブレイカブル
Unbreakable
2000年 アメリカ
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ロビン・ライト・ペン、スペンサー・トリート・クラーク、他
「ミスター・ガラス」を見る為に、復習もかねて久しぶりに鑑賞。
やっぱ面白かった…
「アンブレイカブル」=破壊不可能な人間である
デヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)と、
骨形成不全症を患ったイライジャ・プライス(サミュエル・L・ジャクソン)の
スーパーヒーロ誕生譚です。
古い映画なので、見た方も多いと思いますし
シャマラン大監督が作ったストーリーを私が語るなど恐れ多いので…
いつものごとく、私が好きなとこだけつらつらと書かせてください。
デヴィッドとイライジャ。
この2人は共演が多いですねえ。
良いコンビだと思います。
イライジャはアメコミに傾倒していて、
「LIMITED EDITION」という画廊を持っていたりするマジのマニア。
若い!
そしてデヴィッドは、家族と距離を置いていて、
どこかいつも悲しげというか寂しげ。
(ブルースお得意の演技ですね)
それでも父親に懐く息子・ジョセフの存在もあって、
デヴィッドは、イライジャに言われた通り
「自分はアンブレイカブル=ヒーローなんだ…!」と信じ始め、
自警活動をしようとしていく訳ですね。
デヴィッドの職業が、警備員というのも良い。
映画全体が、いわゆる「アメコミ」の
ヒーローとヴィランという図式になっています。
劇中の色味までもが、デヴィッドは緑、イライジャは紫と徹底されています。
あとは、映像の作り方もコミックぽいという徹底ぶり。
冒頭の列車シーンは、座席の隙間からデヴィッドと女性が映し出されますが
2人が同時に映る事はありません。
喋る人に交互にカメラが向くというのは、まさにコマ割りのやり方。
他にもちょこちょこと、コミックのコマを意識した様なカットが。
こういうのとか。
シャマランぽくて、良いですねえ。
イライジャが根っからの悪役でないところも、
いわゆるアメコミのヴィランっぽくて良かったなあ。
ある種の「信念」を持ってるんですよね、彼らも。
それがたまたまヒーローと相反するというだけで…
なんだか気持ちが揺らいでしまう様な内容を投げかけられている気がします。
息子役のジョセフが可愛い。
純粋にパパが大好きで、彼にとっては本当にヒーローなんですよね。
ラストシーンも良かった…
母親のオードリーも、悲劇!という感じの雰囲気で素敵だった。
ロビン・ライト・ペン、良い女優さんですよねえ。
今はもうロビン・ライトか。
シャマラン全盛期の名作。
改めて見ると、見え方が違って楽しめました。